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万人教祖主義宣言

The Declaration of Omnifundatoresism
[ 日本語 | English ]

我々、すなわち一神教学会の目標は、 「すべての宗教はフィクションである」という命題を人類の常識にすることである。 言い換えれば、 自分が信じている宗教は真理であると思い込んでいる人間の数が限りなくゼロに近い世界を作ることが我々の目標である、 ということである。

ところで、なぜ我々は、 「すべての宗教はフィクションである」という命題が人類の常識になることを、 望ましいことであると考えているのか。 その理由は、 「自分が信じている宗教は真理であると思い込んでいる人間は、 その宗教によって何らかの自由を奪われた、一種の奴隷状態にあり、 それは不健全な状態である」と我々が考えているからである。

ただし、我々は、宗教に対する信仰というものを、 それがいかなるものであろうと撲滅する、 ということを目指しているわけではない。 なぜなら、宗教に対する信仰には、不健全なものばかりではなく、 健全なものも存在するからである。 自分が信仰している宗教がフィクションであるという自覚を持たない信仰は不健全であるが、 フィクションであると認識した上で宗教に対する信仰を持つことは、 決して不健全なことではない。 撲滅することを我々が目指しているのは、 不健全な信仰のみである。

我々が我々の目標に到達するために必要なことは、 何らかの宗教が真理であると思い込んでいる人間に向かって、 「あなたが信じている宗教もフィクションですよ」と告げることではない。 たとえそのような忠告をしたとしても、その忠告は、 無視されるか反論されるかのいずれかであり、いずれにしても、 それによってその人の目から鱗が落ちるということはないであろう。 したがって、「すべての宗教はフィクションである」という命題を、 いくら振りかざしたとしても、 それが常識になる日は永遠に訪れない。 それを常識にするためには、何らかの迂回的な方法が必要である。

「すべての宗教はフィクションである」という命題を常識にするための迂回的な方法のうちで、 効果を最も期待することができるものは、 宗教多様性を増大させるという方法である。 宗教多様性とは、 どれだけ多様な宗教が存在しているかという度合いのことである。

ある人が、 自分が信じている宗教は真理であると思い込んでいるとする。 もしも、 その人が日常的に接している人々もまた、 同じ宗教が真理であると思い込んでいるならば、 その人の認識に変化が生じる余地は存在しないだろう。 それに対して、 ある人が日常的に接している人々の宗教多様性が十分に高いならば、 その人は、世の中には多くの宗教が存在し、 自分が信じている宗教はその一つである、 という認識に到達するだろう。 この認識は、 自分が信じている宗教はフィクションであるという認識に到達する上でのささやかな第一歩である。

それでは、宗教多様性を増大させるためには、 どうすればよいだろうか。 そのために必要なことのうちで、優先順位が最も高いことは、 新しい多くの宗教を創作することである。 その場合に重要なことは、 既存の宗教と同工異曲の宗教を創作するよりも、 既存のいかなる宗教にも類似していない斬新な宗教を創作するほうが望ましい、 ということである。 なぜなら、 宗教多様性という概念は、 類似性にもとづく距離に比例する度合いであるからである。

二人の人間が存在していて、 彼らは異なる宗教を信じているとする。 そして、彼らとは別の二人の人間が存在していて、 彼らもまた異なる宗教を信じているとする。 最初の二人の宗教多様性と、次の二人の宗教多様性は、 同じであると言えるだろうか。 それが言えるためには、 最初の二人が信じているそれぞれの宗教の間にある類似性の距離と、 次の二人が信じているそれぞれの宗教の間にある類似性の距離とが、 同じでなければならない。 宗教多様性という概念は類似性にもとづく距離に比例する度合いであるというのは、 このような意味である。

宗教を創作する人間は、「教祖」と呼ばれる。 教祖が宗教を創作し、人々がそれを信じれば、 それだけ宗教多様性が増大することになる。 しかし、 一人の教祖が生涯のうちに創作することができる宗教の数は、 我々が目標に到達するために必要な数に比べると、 微々たるものである。 したがって、我々が取り組まなければならないことは、 教祖を量産することである。 しかし、教祖ではない人間を教祖にすることは容易ではない。 なぜなら、教祖ではない人間の多くは、 教祖になることができるのは特殊な人間のみであるという認識を持っているからである。

しかし、 教祖になることができるのは特殊な人間のみであるという認識は、 間違った先入観である。 なぜなら、人間が宗教を創作するために必要なものは、 理性的な思考力のみであり、 これはすべての人間に与えられているものであるからである。 教祖を量産するためには、 この間違った先入観を払拭しなければならない。

すべての人間は教祖になることが可能である。 我々は、この命題を「万人教祖主義」と呼び、 これが真であることを固く信じている。 我々がなすべきことは、 宗教を作ることができるのは特別な人だけだと思っている人に対して、 「宗教はあなたにも作ることができるんですよ」と呼びかけることである。

最終更新日付: 2018年3月5日(月)
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